専門店と定食屋

「行政書士としてやっていくのなら、専門分野を持たなければならない」という話をよく聞きます。
 
一つの分野に絞って知識や経験を積んでいけば、「この分野なら周りの事務所に負けない」という自信につながるでしょう。そして、それがその事務所の看板になる可能性が高いです。
 
そのことを、料理屋さんにたとえる人がいます。「ハンバーグもサバ味噌も唐揚げチャーハンもあるような店よりも、ハンバーグ専門店のほうがおいしそうに見えるでしょ」という理屈です。
 
また、「作業を定型化して複数の案件を同時に進めると効率が良くなる」ともいわれます。すべての分野に当てはまるわけではないのでしょうが、たとえば都庁へ行ったときに2件の申請を同時にした場合、往復の時間と費用は1件分で済むわけです。
 
こちらは、メニューを数種類に絞って客の回転率を上げるランチメニューのような考え方でしょうか。ファストフードのチェーン店などにも近いような気がします。
 
たしかに、どちらも筋が通っていますし、それで成功している人もたくさんいるようです。ただ、私は同じ仕事を続けていくことが苦手なので、自分ではこういった方式に向いていないのではないかと考えています。
 
そもそも、専門店でもおいしくない店はあります。その反対に、何を頼んでも満足できる料理が出てくる洋食屋さんもあります。また、そば屋のカレー丼が思いの外おいしかったという経験をお持ちの方も多いでしょう。
 
私としては、「あそこの店は何を注文してもそこそこのものが出てくるな」という感じの店を目指していこうと思っています。ただ、看板となるメニューの必要性を強く感じているのも確かです。
 

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ブログから本が生まれました!


「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
 100の題材を「相続」「遺言」「成年後見」「終活」の4章に分け、各タイトルは五七五の川柳形式にしてあります。口語調の解説文が「わかりやすい!」と評判です。

2 件のコメント

  • 先生のお考えに一票。
    そもそも、仕事を選ぶなんて(専門)、仕事が少ない、最初の段階で、言う事に違和感を覚えます。来た仕事は全て受けるようにして、行政書士としての常識を高めるほうが良いですよ。でないと、10年近く経過して、建設の仕事が来ても、口ごもっていると、「あんた行政書士10年もやってんでしょう!?」と・・言われてしまいました・・よ。
    行政書士は許認可の専門家!!なんですから。

    • 清き一票をありがとうございます。
      そうですね。しばらくは「来る者なるべく拒まず」の姿勢で引き受けていく予定です。得意分野というのは自分で選ぶものではないような気もしますし。
      まあ、専門でしっかりやっているお仕事があるのなら、それ以外のことには疎くてもよいのではないかという感じもします。「ラーメンが食べたければほかを紹介しますよ、うちはうどん屋ですから」といったところでしょうか。

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    はちおうじ総務相談所の長岡です。

    GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
    中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……