原発賠償について24

「株主代表訴訟」というものがあります。かんたんにいうと、「会社が経営に失敗したとき、その責任を負わせるために株主が会社を代表して取締役等を訴える」制度です。ちなみに、取締役が負けると自分の財産からお金を払うことになります。ただし、そのお金は会社に対して払うのであって、株主がもらえるわけではありません。
 
実務でお目にかかる可能性はほとんどないでしょう。でも、行政書士試験の範囲にも入っているため、そういう仕組みがあることはなんとなく覚えていました。以前から「東電の取締役も危ないのではないか」と考えていたのですが、どうやらとっくに訴えられていたようです。
 
この「株主代表訴訟」の話を聞いて、少し感じたことなどを。
 
2年ほど前までは、役員が高額な報酬をもらっているのは、「若いころからその会社に貢献してきたごほうび」なのだと思っていました。しかし、会社法の勉強をしていると、「取締役の責任」という考え方がよく出てきます。そのせいか、いつしか「報酬額の高さ=いざというときに負う責任の重さ」なのではないかと考えるようになりました。
 
原発の被害者には、「自分たちはこんな目にあっているのに東電の責任者はあいかわらず贅沢しやがって」と感じる人も少なくないようです。東京電力の役員が自ら進んでわかりやすい責任の取り方をしてくれたら、世間の怒りもこれほどにはならなかったのではないでしょうか。また、電気料金の値上げに対しても、ここまでの批判はなかったかもしれません。
 
マンガの主人公みたいな人は、なかなかいないようです。
 

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「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
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はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……