目標に向けた学習

塾講師になり立てのころは、「その授業をいかに乗り切るか」を考えるだけで精一杯でした。
 
初めに非常勤で入ったのは、電車内の広告やテレビのCMでも見かける大手進学塾です。研修もそこそこに、授業見学を数回した後でいきなり授業を任されました。教材も部分的に自作しなければならず、試行錯誤の毎日を送っていた思い出があります。
 
自分の苦労はむしろ良い経験といえるのですが、効果があるのかどうかもわからない授業を受けさせられていた生徒のことを考えると、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
 
販売員などの経験を経てから常勤で入ったのは、その筋では有名な中学受験専門の進学塾です。その塾は研修も教材もしっかりしていたため、授業の前にそこまで悩むことはありませんでした。もっとも、完璧な授業などはありませんから、つねに「自分の教え方で良いのか」という不安はありましたが。
 
進学塾の場合、目標はやはり「合格」ですから、それを意識して授業を組み立てていく必要があります。その授業で扱う教材を用いて、受験に役立つ知識や考え方を教えていくわけです。実のところ、いつも受験のことだけを考えていたわけでもないのですが、「この授業で何を教えるか」ということには気をつけていたつもりです。
 
私が師と仰ぐ人からは、「教材教える」ではなくて「教材教える」という意識が大切だと教えられました。二つのことばの違いを感覚として理解できるようになるまでには、1年以上かかったような気がします。そして、後者を実践できていたかどうかというと、あまり自信がありません。
 
私が進学塾の運営を考えないのは、このあたりにも理由があります。

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『相続川柳』を読むとなぜ遺言を書いてみる気になるのか、解説動画をYouTubeに投稿してみました。

 

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はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……