契約の基礎04

03 契約を結ぶときの決まり事
 
04 履行の義務
 
有効な契約が結ばれると、その内容に沿って当事者の双方または一方が特定の義務を負うことになります。
 
たとえば、売買契約であれば、買主は代金を支払わなければなりませんし、売主は商品を引き渡さなければなりません。これに対して贈与契約の場合は、贈与者だけが引き渡しの義務を負い、受贈者(もらい手)には義務が生じません。
 
契約によって生じる特定の義務のことを「債務」といい、義務を果たすことを「履行」といいます。そして、正当な理由がないのに義務が果たされないことを「債務不履行」といいます。
 
たとえば、楽器の演奏者が、あるイベントで演奏する契約を結んでいたとします。このとき、台風により飛行機が欠航となったために会場までたどり着けなかったとしたら、演奏できないことに正当な理由がありますから、債務不履行の責任は負いません。一方、飛行機の時間を間違えて乗り過ごしてしまった場合は、正当な理由とは認められませんから、契約どおりに演奏ができなければ債務不履行となります。
 
債務不履行の状態になり、相手に履行の請求をしても果たされない場合は、契約を解除することによって、最初からその契約がなかったことにすることもできます。さらに、相手の債務不履行によって損害が生じていたら、賠償請求をすることも可能です。
 
また、先に挙げた演奏家の例のように、債務の履行がもう不可能な場合は、相手に履行を請求することなく、契約の解除や損害賠償請求をすることになります。
 
当たり前のことですが、約束は守らなければならないということです。
 
05 債務不履行の種類

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はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……