契約の基礎15

14 同時履行の抗弁権/期間の計算
15 解約手付/契約書の題名
 
【コラム 解約手付】
契約を結ぶ際に、代金の一部を「手付」として支払っておくことがあります。たとえば、50万円の商品に関する売買契約において、契約締結時に5万円だけ支払っておいて、残りは納品時に支払うような事例が考えられます。
 
手付の受け渡しがあれば、相手が具体的な手続きに取り掛かる前に限り、この手付を基準にして契約を解除することができます。ただし、買主は手付の5万円を放棄すればよいのに対して、売主は倍額の10万円を返還しなければなりません。俗に言う「手付流し」と「手付倍返し」というものです。
 
手付にはいくつかの種類がありますが、とくに断りがなければ、上記のような解約手付として扱われます。もっとも、一般的には、解除をしやすくするために支払うものというよりも、契約の内容が確実に実現されるために支払うものとして考えられているようです。
 
 
【コラム 契約書の題名】
契約書の形式は原則的に自由ですから、その題名も自由に決めることができます。実際に、契約の場においては「契約書」だけでなく「同意書」や「覚書」といった書類を目にすることもありますが、題名によって法的な効力が変わるわけではありません。
 
ですから、金銭消費貸借契約を結んだ際に作った書類が「念書」という題名であっても、いざというときには有効な契約書として重要な証拠となり得ます。
 
契約書の形式やその場の雰囲気に惑わされることなく、しっかりと内容を話し合って、お互いに納得のうえで手続きを進めるように心がけましょう。
 
16 収入印紙
 

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はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……