原発賠償について43

不動産や家財道具などにかかる賠償手続がようやく始まることになりました。
 
0330tepco

ちなみに、財物賠償の発表を受けて記事を書いたのが8か月以上前のことです。
 
まずは、不動産について気になった点を挙げてみます。
 
1.相続登記が未了の物件については、「一旦保留」とされました。いずれは遺産分割協議書や同意書を利用した手続きが始まるようです。
 
2.賠償金額を算定する際に建物の固定資産税評価額に乗じる係数が変更されました。市町村に応じて細かく分けられたうえで、全体的に数字が上がっているようです。その一方で、平均新築単価は根拠資料の変更にともなって数字が下がっているようです。
 
3.地震や津波による被害がある場合は、その損害の程度によって賠償金額が減らされます。床上浸水しただけでも3%は引かれてしまうようで、ちょっと細かいのではないかと感じました。
 
4.借地権については、宅地の2割の額が賠償されるようです。賠償手続の途中で「賠償金額算定に必要な現況」の確認があり、そこで申告するようです。貸主が黙って10割の賠償を受けた後に借地権が判明した場合は、返還請求もあり得るのではないでしょうか。
 
5.評価額は、固定資産税評価額や平均新築単価を基準にした「定型評価」を基本としたうえで、工事請負契約書などを参考にした「個別評価」と、専門家の鑑定による「現地評価」を選ぶこともできます。個別評価で計算したら定型評価より低かったという場合は、定型評価に戻すことができます。一方、現地評価を選んだ場合は、定型評価に戻すことはできないので注意が必要です。
 
とりあえずは、こんなところでしょうか。実際に手続きが始まると、いろいろと問題が出てくるような気もします。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ

「そうかもね」と思ったら

【参考】
宅地・建物・借地権等の賠償に係るご請求手続きの開始について(東京電力HP)

父親に「遺言書いて」と言えない方に……


『相続川柳』を読むとなぜ遺言を書いてみる気になるのか、解説動画をYouTubeに投稿してみました。

 

ABOUTこの記事をかいた人

はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……