建設業許可申請の行政書士報酬を比較して考えたこと

 前回は予想以上に脱線してハンバーガーの価格について熱く語ってしまいましたが、今度こそ報酬のことを書いてみます。取り上げるのは、建設業許可申請の知事許可新規について。行政書士のメイン業務だけあって比較する情報も多いですし、力を入れていきたい分野でもありますし。
 
20160608construction

 インターネットでざっと調べてみたところ、上は30万円から下は8万円弱というところまでありました。
 
 途中で見つけたのが下記リンクの情報。1年ほど前のデータですが、神奈川の行政書士さんが「建設業許可に関するキーワードで上位に表示される行政書士26社」をまとめてくれていて、これを見ると平均は13万円くらいになるようです。
 
【参考】建設業許可の行政書士を選ぶ時に抑えておきたい7つのポイント
 
 ちなみに、こちらには8万円未満の業者が載っていないので、この1年でさらにたたき合いが進んでいるのかもしれません。
 
 このへんの情報を基に、価格帯を5つに分けてそれぞれの傾向などを考えていきたいと思います。
 

1.極端に高い

 50万円くらいの事務所もあるのでしょうか。そこまでの金額は、さすがにまだ見たことありません。ただ、「そこに依頼すれば利益率の高い工事の受注につながる」などの裏事情があるのであれば、その報酬額でも納得する業者さんはいるでしょう。
 または、『特上カバチ!!』の堀北真希さんみたいな人、というより、堀北真希さん本人が担当してくれるのなら、50万円でも喜んで払う人がいるかもしれません。全部メールでのやり取りだったら、この上なく悲しいですけれど。
 

2.(ネットの標準からすると)けっこう高い

 20万円前後の層ですね。行政書士専業でベテランの人たちだと、これくらいが標準のようにも感じます。お客さんに信頼されていて、紹介で受注を増やしているのでしょうか。ホームページは持っているものの、そこからの集客は期待していないような人が多いようです。
 不祥ワタクシも、会社設立とのセットや社会保険事務手続の顧問契約などが付かない単発受注については、このあたりの金額に設定しています。ただし、ベテランの人たちに比べると頼りない面があることも否めず、正直に申しまして、このプランで私を選ぶのはあまり得策ではないような気もします。
 もっとも、前述の堀北真希的な価値を私に見いだしてくれる方は別でしょうが。
 

3.標準

 私の感覚だと15万円くらいです。先述のネット情報だともう少し低くなっていますが、検索で上位を狙っている人たちは価格勝負になりがちですから。もちろん、地域差もありますので、あくまでも八王子近辺で考えています。
 うちの場合、社労士顧問等が付くと、この価格帯になります。要するに、このパターンで注文を取りたいのですね、正味の話。許可申請の代理だけでなく社会保険の事務手続も代行できて、さらに認定支援機関として経営全般に関する相談にも乗ることできる……これで標準的な報酬だったら、ある程度は勝負になるのではないかと見込んでいるわけです。
 
 さらに本音を言うと、単発受注でもこの金額で受注して売上を伸ばしたいのはヤマヤマなのですが、そうすると顧問等の報酬も引き下げざるを得ないでしょう。それは自分の首を絞めることになりますので、ここは我慢のしどころかなと考えております。
 ですから、建設業の許可申請だけを私に依頼するのは、金額的にはちょっともったいないような気もします。ただ、「だったら値下げしろよ」という交渉は勘弁してください。
 あとは、私に堀北真希的な……(以下略)。
 

4.少し安い(ネットの標準くらい)

 12万円前後でしょうか。ここも激戦区ですね。かなり実力がありそうな人でも、ネットではこのくらいの報酬額で勝負しないと厳しいようです。
 八王子近辺にもこの価格帯の行政書士がけっこういるので、ネットで比較されると厳しいものがありますね。うちのサイトはこんな感じですし。
 

5.極端に安い

 10万円を下回る人たちです。良い意味でも悪い意味でも、「よくやるな」と思います。本人が無理をしているのか、従業員に無理をさせているのか、またはお客さんに無理をしてもらっているのか。あるいは、建設業許可の新規だけは格安で受注して、派生する業務(経審など)で利益を出しているのかもしれません。
 私もその気になれば、「建設業許可の新規申請が19,800円(ただし、社労士との顧問契約を最低1年は結んでもらいます)」みたいなことをできないわけでもありません。でも、それはなんとなく許認可業務を軽く見ているような感じもするので、よほど追い込まれない限り、そういうことはしないでしょう。まあ、感情的な話ですけれど。
 

まとめ

 価格の比較で終わってしまった感じもしますが、私に依頼しようかどうか迷っている人の参考になればさいわいです。行政書士選びのポイントについては、序盤に貼ったリンクのほうが有益かと思われます。
 それはともかく、以前、財務系の本で「価格は売り手からのメッセージ」みたいな文言を目にしたことがありまして、私も価格なりの価値を提供しようと意識しながら、日々の業務に当たっているつもりです。
 それでも「やっぱり4番目くらいの報酬額でやってもらいたい」ということであれば、八王子エリアで私がお薦めする行政書士をご案内いたします。ここまで読んでくださった方には、それくらいのサービスはしますよ。激戦区だけに、悪い噂も聞きますからね。ちなみに、「5番目以外は考えられない」という方は、申し訳ないですけど自分で探してください。
 

ブログから本が生まれました!


「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
 100の題材を「相続」「遺言」「成年後見」「終活」の4章に分け、各タイトルは五七五の川柳形式にしてあります。口語調の解説文が「わかりやすい!」と評判です。

ABOUTこの記事をかいた人

はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……