8月に読んだ書籍の紹介:行政書士・認定支援機関他

 8月に読んだ本の紹介です。例によって移動時間などを中心に読んでいます。業種別にまとめてみました。かなり主観的ではありますが、お薦めのものと、そうでもないものがあります。参考にしていただけるとさいわいです。
 
20160831cosmos

行政書士関係

会社法のかしこい使い方

 会社法の解説書にしてはめずらしく? 中小企業向けの内容です。株主も取締役も数名という会社であれば、「株式公開買い付け」みたいな危険はないでしょう。でも、株主同士の不和が会社の存続を危機にさらすようなこともあるそうで、そのあたりの注意点などが語られていました。
 弁護士さんが書いているだけあって、訴訟の事例もよく出てきます。裁判沙汰になった悪質な手口も紹介されていて、世の中にはけっこう悪い人がいるのだなと感じました。
 3年前の本なので、ちょっと古い情報(税金関係など)もありました。今だったら、大塚家具の騒動なんかが事例としておもしろかったのではないでしょうか。
 

会社法のみちしるべ

 株式会社を中心とした解説書です。難しい言い回しを避けて法律に慣れていない人にもわかりやすい解説を心がけているように感じました。「所有と経営の分離」などに関する理解が深まった気がします。
 その一方で、一人社長(取締役も株主も本人のみ)のことを「有限責任を悪用したずるいチャラ男」みたいに表現していて、それがひじょうに不愉快でした。大学のセンセーだけに、借入に経営者保証をつけて人生かけて営業している社長さんを見たことないのかもしれません。
 ただ、小規模の会社が株式会社本来の有り様(広く出資を集める)から外れている面があるのも事実なわけで、有限会社の設立ができなくなった現在においては、合同会社がもっと有効活用されてもよいのではないかと感じました。まだまだ認知度が低く、「設立するなら株式会社でなければダメだ」という元請さんなどもいるようで……。
 

図解明解 廃棄物処理の正しいルールと実務がわかる本

 産廃の許可申請をお手伝いするときなどに、参考になるのではないかと考えて読んでみました。原則論だと、かなり厳格な取り扱いをしないといけないようです。産廃の処理を本業にしている業者さんは大変ですね。
 ちなみに、うちは基本的に、「本業は建設業だが現場から出たゴミを運ぶために産廃の許可も必要」というケースに絞って対応していく予定です。
 

認定支援機関関係

キャッシュフローと損益分岐点の見方・活かし方

 売上と固定費・変動費を組み合わせた指標が、いろいろと紹介されていました。損益分岐点売上高や安全余裕率などは見慣れているのですが、普段はあまり使わないような指標を出されると、理解するのに時間がかかってしまいます。試験対策でパターン化して覚えているだけで、本質的な理解がまだ浅いのかなと感じました。
 後半はキャッシュ・フローの分析でした。こちらも慣れないパターンが出てきて苦戦しましたので、そのうち(試験が終わってから)見直してみようと考えています。
 

誰も教えてくれない「工場の損益管理」の疑問

 現場の改善も利益につながらないと意味がないわけで、そのあたりが詳しく述べられていました。利益を重視するのであれば、個別原価計算よりもスループットの向上が大切ということです。
 「スループット」は「付加価値」と同じようなものでしょうか。具体的な対策なども紹介されていましたが、これがけっこう多岐にわたるものでしたので、こちらも復習が必要かと思われます。
 

その他

プロの資料作成力

 最近、プレゼン資料の重要性を再認識しておりまして、同時に自己流の限界も感じている次第です。仕事(の受注)に直結する技能ですので、学習に力を入れてみようかと。
 ビジュアル関連のテクニックを学べるのではないかと期待していたのですが、それよりも、事前の準備などがいかに大切かということが伝わってきました。なかなか参考になりましたので、来月号の事務所通信で推薦しています。
 

経理に配属されたら読む本

 ある団体の経理を手伝うことになったので、簿記以外の知識も仕入れておこうかと。幅広く解説されていそうだったのでレジまで持っていったのですが、さすがに範囲が広すぎたような気もします。知識がまったくない人には厳しいのではないでしょうか。経理に配属されてから数年かけて学んでいく内容かもしれません。
 

2016年版 ふぞろいな合格答案

 診断士の2次試験対策に。お盆休みに活用してみました。「合格できる答案のレベル」を知ることができるので、とても参考になりますね。もっとも、自分でそのレベルの答案を作成できるようになるのはまた別の話で、実際に昨年は不合格だったのですけれど。
 来年は買わずに済めばよいなと思っております。
 

まとめ

 お盆休みは試験勉強中心でしたが、前後でそこそこ読んでいたようです。しかし、社労士系の本が一冊もなかったですね。まあ、本を読めばよいというものではないのでしょうが。
 

ブログから本が生まれました!


「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
 100の題材を「相続」「遺言」「成年後見」「終活」の4章に分け、各タイトルは五七五の川柳形式にしてあります。口語調の解説文が「わかりやすい!」と評判です。

ABOUTこの記事をかいた人

はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……