9月に読んだ本の紹介:行政書士・社労士・その他

 9月に読んだ本の紹介です。実際には、8月中に読んだものも入っています。また、投稿の時点で読みかけのものは入っていません。給与の締日と支払日の関係みたいなものでしょうか。そのへんは、おおらかに受け止めてください。
 
20160928blog

行政書士関連

会社設立時の税務の話

 「司法書士&行政書士に読んでほしい」ということで、読んであげました(嘘です)。まあ、それをいったら『相続川柳』なんて、「司法書士&行政書士&FP&(以下略)……。
 それはともかく、設立時の定款を作るときに、税金面から事業年度などに気をつかうのはたしかです。また、このへんは税理士任せではありますが、役員報酬の決め方なども、気になるところではありました。そういった点について具体的なQ&Aが用意されていて、なかなか参考になりましたね。ただ、例によってこの出版社は校正が甘いです。
 税理士さんが中心に書いているだけあって、法人成りのメリット・デメリットなどについても、金銭的な側面に集中されています。共著者に(司法書士兼業の)行政書士もいるようですが、あまり影響を感じられませんでした。また、「個人事業主は社会保険の適用が任意」なんて乱暴な説明もされていて、ちょっと危うさを感じる部分もあるかなと。
 そんなわけで、実力のある社労士が「司法書士&行政書士&税理士に読んでほしい・会社設立時の労務の話」みたいな本を出したらいいのになと思いました。

社労士関連

絶対やってはいけない会社の人事

 経験豊富な社労士さんが書いた本のようです。労務管理の注意点を中心に、現場で見てきた失敗事例とその回避策が紹介されています。さすがに「絶対やってはいけない」というほどではないだろう、と感じる部分もありましたが、参考になる事例もたくさん紹介されています。
 コミュニケーションなどは人事とは直接関係ないような気もしますが、全体的に「会社を良くしたい」という思いが伝わってきて好印象でした。

その他

外資系コンサルの資料作成術

 私にとっては、「論理のパターンとビジュアルの類型」という考え方が新鮮でした。たしかに、樹形図やベン図といったビジュアルを意識しながら物事を関係を考えていくと、自然と論理的になっていくのかもしれません。グラフを作成するときにも、同じような流れになるようです。ある程度は無意識にやっていたことなのでしょうが、あらためて説明されると「なるほど」と思いますね。
 また、資料を作成していく中での、コミュニケーションの重要性も説かれています。やはり、きれいな資料を作っても相手に伝わらなければ意味がないわけで、この点についても納得です。お客さんとの対話を積み重ねて、資料を練り上げていくようなイメージでしょうか。経営資源を洗い出して整理する際などにも活用できそうです。
 

紙1枚で身につく! 外資系コンサルのロジカルシンキング

 「ロジカルシンキング」そのものというより、「(それを助ける)フレームワーク」の紹介ですかね。まあ、そのへんの切り分けはよくわかりませんが。
 36の方法が紹介されていて、それぞれに紙1枚でまとめる方法が解説されていました。「全部合わせて紙1枚で身につく」というほど甘くはなかったようです。各方法に練習問題みたいなものも載っているので、気になったものだけでも実践してみたら、けっこう鍛えられるのではないでしょうか。
 今回は、「紙1枚」という題名に釣られました。私だったら、思考法をあと12コ足して、「ロジカルシンキングを加速させる48の殺人技」みたいな感じにしていたかもしれません。
 

ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか

 ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の学生が、震災と原発事故から復興する東北を訪問して現地の人たちと触れ合う授業の紹介です。「世界でもトップクラスのエリートが論理的に導き出した結論を超える、採算度外視で地域の復興にかける人たちの行動力」みたいな構図に胸が熱くなりました。
 ただ、その現実に触れて軌道修正していくHBSの学生たちはさすがなわけで、微力ながらも福島の復興支援に関わる者として、参考になる部分も多かったです。そして、読み物としてもおもしろく、けっこう感動させられてしまったので、来月の事務所通信で推薦図書に挙げています。

まとめ

 やはり、移動時間と読書量が比例しているようです。そう考えると、新聞図書費は変動費なのかもしれないなと思う今日この頃です。
 

ブログから本が生まれました!


「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
 100の題材を「相続」「遺言」「成年後見」「終活」の4章に分け、各タイトルは五七五の川柳形式にしてあります。口語調の解説文が「わかりやすい!」と評判です。

ABOUTこの記事をかいた人

はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……