【許認可】酒・たばこ・米・灯油を販売するには

問題

販売に際して許可等が必要な物品の説明として、正しいものの組み合わせはどれか。

ア 酒を販売するためには所轄税務署長の免許を受けなければならないが、1日の取扱量が18リットル未満であれば、原則的に免許は不要である。

イ たばこを販売するためには財務大臣の許可を受けなければならないが、1か月の取扱予定高が4万本未満であれば、原則的に許可は不要である。

ウ 米を販売するためには農林水産大臣への届出をしなければならないが、1年間の事業規模が20トン未満であれば、原則的に届出は不要である。

エ 灯油を販売するためには経済産業大臣への届出をしなければならないが、最大の貯蔵量が1キロリットル未満であれば、原則的に届出は不要である。

1 ア・イ
2 ア・エ
3 イ・ウ
4 イ・エ
5 ウ・エ
 
20161119thinkingtime

解説

ア 酒類(アルコール分1度以上の飲料)を販売するためには、所轄の税務署長から酒類小売業免許を受ける必要があります。このとき、店頭で販売するなら「一般酒類小売業免許」を、インターネット通販等を行うのであれば「通信販売酒類小売業免許」を受けることになります。
 お酒には酒税がかかっていますので、国税庁としては、取引量を正確に把握しておく必要があるわけです。そういったこともあって、製造や販売を行うためには、酒税法に定められた免許が必要になるんですね。ちなみに、製造量や販売量が少なくても免許は必要ですので、思いがけず密造・密売業者にならないよう注意してください。

イ たばこを販売するためには、製造たばこの小売販売業許可を受ける必要があります。許可については「たばこ事業法」に定められていまして、許可権者は財務大臣です。なにしろ、たばこ事業法の目的は、「(たばこ税による)財政収入の安定的確保」ですからね。
 許可基準には「最寄りのたばこ販売店との距離」というものがありまして、「繁華街」や「住宅地」等の区分によって差はあるのですが、近くにたばこ屋さんがあると出店できない可能性もあります。また、月間の取扱予定高が4万本未満の場合は、許可基準を満たせません。つまり、ある程度の需要がないと、出店できない仕組みなんですね。

ウ お米を販売するためには、米穀の出荷または販売の事業を開始することについて、農林水産大臣に届け出なければなりません。こちらは食糧法(主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律)に定められています。
 名前のとおり、主要食糧の需給と価格の安定を目的とした法律ですので、税金を徴収するときほど細かく規制する必要はないのでしょう。年間の事業規模が20(精米)トン未満の場合は、届出が免除されています。

エ 灯油を販売するためには、石油販売業の届出をしなければなりません。これは「石油の安定的な供給」を目的とした石油備蓄法(石油の備蓄の確保に関する法律)に定められていまして、石油といえば重要な資源エネルギーということもあって、管轄は経済産業大臣なんですね。
 販売というより備蓄に焦点を当てた規制ですので、ある程度の備蓄量がなければ、届出の対象とはなりません。その量は消防法で定める「貯蔵所」が基準になっておりまして、灯油の場合は1,000リットル(1キロリットル)となっています。
 ちなみに、貯蔵所が1キロリットル未満であっても、年間の販売予定量か販売実績が60キロリットルを超える場合は届出が必要です。

解答

ウとエが正しいので、正解は5です。

ポイント
・酒やたばこの販売には免許や許可が必要
・お米や灯油の販売は小規模なら届出不要

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「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
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はちおうじ総務相談所の長岡です。

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中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……