【許認可】コンサルタントの大臣登録

問題

コンサルタントの登録に関する説明として、正しいものはどれか。

1 経営コンサルタントは、企業経営全般に関して専門的な見地から助言する役割を担う。法人が経済産業大臣の登録を受けるためには、原則として社内に中小企業診断士がいなければならない。

2 法務コンサルタントは、契約等の法律手続に関して専門的な見地から助言する役割を担う。法人が法務大臣の登録を受けるためには、原則として社内に弁護士または司法書士がいなければならない。

3 労務コンサルタントは、労務管理全般に関して専門的な見地から助言する役割を担う。法人が厚生労働大臣の登録を受けるためには、原則として社内に社会保険労務士がいなければならない。

4 投資コンサルタントは、株式の運用等に関して専門的な見地から助言する役割を担う。法人が財務大臣の登録を受けるためには、原則として社内に公認会計士または税理士がいなければならない。

5 建設コンサルタントは、道路や河川の整備等に関して専門的な見地から助言する役割を担う。法人が国土交通大臣の登録を受けるためには、原則として社内に技術士がいなければならない。
 
20161119thinkingtime

解説

1 一般的に「コンサルタント」というと、この「経営コンサルタント」を指すことが多いのではないでしょうか。いわゆる「外資系コンサル」なども、まさにこの類いです。
 中小企業の経営に関して助言する者として一定の能力を認められると、経済産業大臣の登録を受けることができます。これが中小企業診断士でして、「経営コンサルタントの国家資格」なんて言われることもあります。
 その一方で、「経営コンサルタント」の名称自体は誰でも名乗れますし、中小企業診断士でなければできない仕事はほとんどないので、実際には実力勝負の世界といえるでしょう。ちなみに、「大企業診断士」という国家資格はありません。

2 法律に関する相談であれば、やはり弁護士に敵う者はいないでしょう。ただし、分野によってはそれぞれの専門家がいますので、かならずしも「法律がらみの手続き=弁護士」とはならないのが実情なんですね。
 例えば、会社の役員を登記をするのであれば司法書士に、建設業等の許可を受けるのであれば行政書士に相談するのが無難でしょう。特許などの知的財産権関係なら弁理士ですし、社会保険なら社労士です。
 そんな事情もありますもので、「法務コンサルタント」として一つの省庁がまとめて登録する制度というのは、なかなか難しいのではないかと思われます。

参考
司法書士:法務省 行政書士:総務省 弁理士:特許庁(経産省) 社労士:厚労省

3 労働時間の設定や入退社の手続きなど、労務管理は社会保険労務士の専門分野です。実際に社労士が「(人事)労務コンサルタント」を名乗ることもあるようですが、登録制度は定められていません。裏を返せば、「労務管理=社労士」で通じる、ということなのではないでしょうか。

4 株式の運用や外貨の積立など、金融投資に関する専門家としては、ファイナンシャルプランナーのイメージが強いようです。ただし、顧問契約を結んで投資に関する助言を行うためには、「投資助言・代理業」として金融庁の登録を受ける必要があります。ちなみに、登録に際して必要な資格はとくにありません。

5 主に土木工事に関して計画や設計を行うのが「建設コンサルタント」です。道路や河川の整備などは基本的に公共工事ですから、施工の元請は建設業の許可業者に限られますし、設計等は登録された建設コンサルタントに限られるのが実情なんですね。
 登録は「道路」や「下水道」などの21部門に分かれていて、各部門に対応した選択科目で試験に合格した技術士が、専任の技術管理者にならなければなりません。
 他のコンサルタントと同じように、「建設コンサルタント」の名称自体は誰でも名乗ることができますが、未登録の業者が公共工事の設計等を受注する可能性は、ほとんどないのではないかと思われます。

正解

 建設コンサルタントについて説明した5が正解です。

ポイント
・土木設計等を行う業者は建設コンサルタントとして国土交通大臣の登録を受けられる

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「相続を気軽に学べる解説書を」ということで、八王子の行政書士・社労士の井出さん(至誠法務労務サポート代表)と一緒にコツコツと書き溜めたブログが、1冊の本になりました。
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はちおうじ総務相談所の長岡です。

GONZOを名乗りながらも、当たり障りのない記事を書いています。
中小企業の経営に役立つ情報を発信していきたいと思っているのですが……